研究代表者はこれまでに、脊髄に存在するガストリン放出ペプチド(GRP)ニューロン系が雄優位な局所神経ネットワークを構築し、雄の性機能を調節していることを見出した。この新規に見出した性機能を司る回路システムと脳との機能的・器質的結びつきについて、現在はさらに脊髄GRP系とオキシトシン(OXT)との機能連関についての解析を進めている。 その過程で、(1)OXTが脊髄GRP系を介して雄の性機能を調節することを明らかにした。(2)GRPプロモータの下流に蛍光タンパク質の遺伝子を繋いだトランスジーンを挿入したトランスジェニック・ラットを作出し、効果的な解析を実現した。
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