研究課題
若手研究(A)
本研究の目的は東日本大震災の被災地域における子どもの身体活動量と健康状態の経年変化を明らかにし,その経年変化に及ぼす影響を明らかにすることであった.対象は宮城県牡鹿郡女川町の小学4年生から中学3年生全員であった.調査の結果,被災地域の子どもの身体活動量は全国値と比べて低く,そのまま低い値を推移した.健康関連QoLは中学生の女子において低い傾向にあり,その傾向はしばらく変化しなかった.経年変化に対しては,組織的スポーツ活動に所属していることが身体活動量と健康状態にポジティブに貢献していた.また,身体活動量や健康状態に対する組織的スポーツ活動の影響は震災1年後に最大となり,その影響は年々低下した.
発育発達学,体育測定評価学