現段階でも運動トレーニングによる骨格筋量や内臓臓器重量の変化に関する報告は限られている。また、運動トレーニングによる基礎代謝量の変化に関するメカニズムについては、完全には解明されていない。分析が進んでいる大学相撲選手18名の縦断的なデータによると、運動トレーニングに伴い、DXA法で測定したLean soft tissue mass(体重から骨塩量と脂肪量を差し引いた重量で、四肢では骨格筋量を反映する)は、-10kgから+5kgまで幅広い変化を示した。今後は、運動トレーニングに伴う骨格筋量・肝臓や腎臓重量・基礎代謝量の変化の関係性について検討を進めていく予定である。
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