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2014 年度 実績報告書

集合的個人視点映像を用いた「体験活動を観る・伝える」メディア

研究課題

研究課題/領域番号 24680078
研究機関京都大学

研究代表者

近藤 一晃  京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教 (30467609)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード体験活動 / 個人視点映像 / 多視点映像 / 自動編集
研究実績の概要

本年度では昨年度までの研究成果を踏まえて体験の場を様々な観点から可視化する手法に取り組んだ.昨年度に開発したマルチモーダル記録デバイスを用いて個人視点映像を記録するとともに,環境カメラを用いて客観映像も合わせて記録する.これにより多視的で多くの情報量をもつ映像群が記録されるが,そのままに提示しては冗長であるため時刻の経過に沿って適切に切り替えて提示する可視化手法を提案した.
(1)屋外におけるグループフィールドワーク体験
比較的自由に行動しながらもコミュニケーションをとる場としてグループフィールドワーク体験を設定した.実験では数名のフィールドワーク参加者を1名のファシリテータが先導・説明しながら観察を行う様子を多視点で記録した.コミュニケーションに関係する人物のみを提示するため,音声情報に基づいて発話者を検出し,その人物をより良く写している映像を優先的に選択して提示する手法を開発した.これにより従来の人物位置が固定された環境ではなく行動に制約がない場における対話状況の可視化を行うことができた.
(2)屋内における認知症者介護シーン
行動の自由度を重視したときの検討である(1)とともに,閲覧者(ユーザー)の注目したい事柄に沿った提示について検討するために介護シーンを設定した.特に認知症者を対象としたケアでは被介護者の人権を尊重した立ち回りが要求されており,映像による記録・振り返りが重要視されている.ただし,被介護者の心理・被介護者の知覚状態・介護者と被介護者の位置関係,など見るべき観点が多数存在するため,それら各々の観点から閲覧するための映像を個別に編集・作成する手法を提案した.被験者実験を通して編集方法を変えることでわかりやすさ・見やすさが変化することが確認でき,提案手法を用途に応じて使い分けることの有効性が明らかとなった.

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 映像対話型行動支援における頻出パターンに基づいたコミュニケーションの分析2015

    • 著者名/発表者名
      小泉敬寛, 小幡佳奈子, 渡辺靖彦, 近藤一晃, 中村裕一
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌

      巻: Vol. 56, No, 3 ページ: 1068-1079

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 見回し行動時の個人視点映像を対象とした広視野貼り合わせのための画像選択2015

    • 著者名/発表者名
      近藤一晃, 松井研太, 小泉敬寛, 中村裕一
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌

      巻: Vol. J98-A, No. 1 ページ: 2-16

    • 査読あり
  • [学会発表] QoL評価に向けた軽度認知症の表情変化計測2015

    • 著者名/発表者名
      迫匠一郎,中村裕一,近藤一晃,小泉敬寛
    • 学会等名
      第77回情報処理学会全国大会
    • 発表場所
      京都大学,京都市,京都府
    • 年月日
      2015-03-17 – 2015-03-19
  • [学会発表] 被介護者視点からの認知症ケア評価を目的とした映像構成に関する検討2015

    • 著者名/発表者名
      眞下泰輝,近藤一晃,中村裕一
    • 学会等名
      第77情報処理学会全国大会
    • 発表場所
      京都大学,京都市,京都府
    • 年月日
      2015-03-17 – 2015-03-19
  • [学会発表] 集合的個人視点映像の自動編集に関する基礎検討 -屋外グループ活動の効果的な記録・閲覧を目指して-2014

    • 著者名/発表者名
      近藤一晃, 小幡佳奈子, 中村裕一
    • 学会等名
      電子情報通信学会:HCGシンポジウム2014
    • 発表場所
      海峡メッセ下関,下関市,山口県
    • 年月日
      2014-12-17 – 2014-12-19
  • [学会発表] 映像対話型行動支援における作業者と支援者の態度の分析2014

    • 著者名/発表者名
      小泉敬寛, 小幡佳奈子, 渡辺靖彦, 近藤一晃, 中村裕一
    • 学会等名
      電子情報通信学会:HCGシンポジウム2014
    • 発表場所
      海峡メッセ下関,下関市,山口県
    • 年月日
      2014-12-17 – 2014-12-19
  • [学会発表] Behaviors and Communications in Working Support through First Person Vision Communication2014

    • 著者名/発表者名
      Y. Nakamura, T. Koizumi, K. Obata, K. Kondo, Y. Watanabe
    • 学会等名
      Proc. of The 11th IEEE International Conference on Ubiquitous Intelligence and Computing
    • 発表場所
      Bali, Indonesia
    • 年月日
      2014-12-09 – 2014-12-12

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公開日: 2016-06-01  

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