本研究では、目的細胞をサイズ選択的に分画回収する技術開発を目指し、(1)超常磁性を有する細胞回収金属カップの作製と最適化、(2)細胞を選択的に回収するためのカップ内部への分子固定化技術の確立、(3)カップ口径に依存したサイズ選択的な細胞の捕捉と磁場による回収の、3つの研究テーマを推進した。 その結果、お椀形状をした磁性粒子「magcup」を新規開発することに成功し、magcup内部に細胞をサイズ選択的に捕獲して回収可能であることを実証した。これにより、磁性粒子回収技術と粒径依存フィルタ分画技術の特長を組み合わせた、目的細胞を迅速・簡便に選択回収可能な細胞回収技術の開発に成功した。
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