マグマは融けた岩石であるが、これに気泡と結晶を含んでいる。マグマの噴火様式は噴火前の気泡の量に依存する事が良く知られているがこの気泡の量はマグマが上昇する過程で変わり得る。本研究ではその気泡の量が変化するメカニズムの理解と測定する方法の開発を目指した。実験に基づき、せん断変形及び減圧膨張により気泡中の火山ガスが大気中に抜ける量を見積もる式を提出した。また、大地震に伴う振動も気泡中の火山ガスを周囲のマグマから分離する効果がある事を示した、更に粘弾性測定に基づき、マグマ中に気泡と結晶が含まれる場合、マグマが固体的に振る舞いS波を通すかもしれない条件を明らかにした。
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