X線CCDカメラの高速低雑音信号処理用ASIC (MND03)を少量試作するとともに、単体性能試験専用の電気回路基板を製作した。雑音性能については、申請者が過去に開発し、2016年2月打ち上げられたX線天文衛星「ひとみ」搭載CCDカメラ用ASIC(MND02)と同等であったものの、線形性能についてはMND02 を上回る性能が得られた(INL=0.1%、6keVの X線に対して 6eV の誤差)。また放射線耐性(ラッチアップおよびトータルドーズ)を測定した。低高度地球周回軌道で目標稼働年数(5年)を大きく上回る放射線を照射した後も、性能に変化は見られず、軌道上での正常動作が期待できる。
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