重力波検出器を構成する光共振器をわずかに共振からずらすことで、輻射圧による復元力が働き、光バネが形成される。光バネの共振周波数で重力波に対する感受率が向上するため、非線形光学素子を用いて光バネの共振周波数を上昇させることで、中性子星連星合体などといった高周波の重力波の観測が可能となる。 我々は東工大にプロトタイプ機を製作し、非線形光学素子を組み込んだ、シグナルリサイクリング干渉計の二自由度同時制御に成功した。本技術は、ドイツの第二世代検出器GEO-HFの将来計画としても取り上げられており、今後は、実機への導入に向けたさらなる開発を進めていく。
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