高強度レーザーを物質に集光照射すると,エネルギー密度の高いプラズマが生成される.この高エネルギー密度プラズマは,エネルギー変換の機能を有しており,プラズマの形状をコイル型にすることで,レーザーのエネルギーを磁場のエネルギーに変換することが出来る.本研究では,キロ・ジュール級の高出力レーザーを用いてキロ・テスラ級の強い磁場を生成出来ることを実証した.レーザー加速電子ビームの発散を,レーザー生成のキロ・テスラ級の磁場を用いて低減出来ることも実証出来た.強磁場と高エネルギー密度を組み合わせた新しいプラズマ科学の発展に向け,国際研究協力体制を構築し,課題終了後も更なる発展が期待される.
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