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本研究では、金属錯体の「集積状態」を協同的に制御することのできる集積組織体を創成した。我々はこれまでに、金属錯体と両親媒性脂質、ポリペプチド化合物の組み合わせによって、分子選択的に金属錯体が配列固定化され、錯体間の相互作用が現れることを見出してきている。さらに、金属錯体複合体の分子集積状態が外部刺激(物理的振動)によって動的に制御される手法を開発した。このことは、両親媒性化合物によってもたらされるナノ界面で金属錯体間相互作用が制御されることを示している。これらの知見をいかし、金属錯体間の電荷状態をより精密に制御することによって、新しい超省エネルギー電子伝播状態の創出を目指した。
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