生体内深部の生体機能を可視化するために、19F MRIに着目し、そのプローブ開発を行った。まず最初に19F MRIの検出感度を増大させるために液体パーフルオロカーボン(PFC)を内包させたシリカナノ粒子を開発した。このナノ粒子は生きたマウス体内から高感度で19F MRI検出することができた。続いて、このナノ粒子のMRIシグナルを制御するための原理を開発した。ナノ粒子表面上に多数のGd3+錯体を修飾することにより、粒子内部のPFCの19F MRIシグナルを減弱できることを見出し、リンカーを酵素基質とすることで酵素活性検出にも成功した。この粒子を用いて生きたマウス体内の酵素反応を可視化した。
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