固体酸化物形燃料電池(SOFC)の燃料極は,各物質がランダムに配置されており,物質輸送や界面反応は最適化されていない.本研究では,燃料極内のYSZ,Ni,空隙を厚さ方向に配列して,それぞれ酸化物イオン,電子,ガスが効率よく輸送される構造を目指した.Ni粒子を磁場で配列し,従来に比べて最大パワー密度を1.6倍に向上した.またFIB-SEMを用いて燃料極微細構造を三次元構築,電気化学計算を行い,YSZの屈曲度を従来の7から3程度に改善したことを確認した.また,Zr基板の表面にAlを成膜,陽極酸化を用いて貫通ナノホールを作製,それを鋳型に用いて再陽極酸化することでジルコニアピラーを作製した.
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