本研究は,長時間かつ超高速に撮影できる観察システムを構築し,瞬間的現象である摩耗粉の生成挙動,表面の塑性流動,そして焼付きなどの観察を行うことを目的としている. 本研究で構築した撮影システムは,4台のCCDカメラおよびフラッシュランプの光源から構成されており,各カメラ間の撮影タイミング独立に制御することにより,撮影スピードを飛躍的に向上させることに成功した. 本撮影システムを用いて焼付き実験を行った結果,焼付き時に発生する塑性流動のようすが明らかになった.塑性流動の進展速度は,すべり速度とともに増加するが,その進展速度はすべり速度よりも一桁以上小さいものであった.
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