本課題では,pHや温度等の複数の細胞の状態を計測可能な蛍光微粒子センサを,細胞へ低侵襲に選択的かつ高速に導入する手法を提案する.細胞への選択的固定には,照射光の波長によってゼータ電位が変化する高分子を生体膜に導入し,任意にゼータ電位の正負を切り替えて細胞付着性を制御する.細胞内導入にはエンドサイト―シスまたはリポフェクションを用いるが,光ピンセット操作による固定したセンサの周期的振動による細胞膜への力刺激により高速細胞導入を実現する.提案手法を用いて,細胞への低侵襲な選択的細胞固定及び高速細胞導入に成功した.
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