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2014 年度 実績報告書

電気二重層キャパシタ電極用もみ殻由来高密度マイクロ・メソポーラス活性炭の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24686035
研究機関秋田大学

研究代表者

熊谷 誠治  秋田大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00363739)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード電気二重層キャパシタ / 活性炭 / 電極 / 蓄電 / もみ殻 / 電解液 / 多孔体
研究実績の概要

もみ殻活性炭および市販樹脂由来の高性能電極用活性炭に対して,通常の試験条件の他に,電解液の耐電圧を超える厳しい条件での充放電試験を行った。これまでの研究で優れた特性を示したマイクロ孔とメソ孔比率を同程度にしたもみ殻活性炭を使用した。電解液には,プロピレンカーボネートを溶媒とする1 M トリエチルメチルアンモニウム・テトラフルオロボレート(TEMA・BF4/PC),1.5 M アゾニアスピロノナン・テトラフルオロボレート(SBP・BF4/PC),およびイオン液体の1-エチル-3-メチルイミダゾリウム・テトラフルオロボレート(EMIm・BF4)を用いた。充放電試験による静電容量の評価の他に,インピーダンス分析を実施した。その際,活性炭の電気的等価回路モデルを構築した上で,インピーダンス分析結果をもとにしたフィッティングシミュレーションを行い,その等価回路上の各素子の特性値を求めた。そして,その特性値をもとにして,活性炭の充放電特性およびその劣化様相について検討した。セル電圧0~2.5 Vさらに電解液の耐電圧を超える0~3.0Vでの充放電試験を行った。その結果,広範な電流密度領域において,市販活性炭より高い静電容量がもみ殻活性炭に現れた。もみ殻活性炭は特に電解液1.5 M SBP・BF4/PCとの適合性が高かった。すなわち,適切な電解液の選択により優れた充放電特性を得られることが分かった。また,インピーダンス分析の結果,セル電圧を増加させると,ヘルムホルツ層に起因する容量は増加し,吸着に起因する容量は低下することが,もみ殻活性炭および市販活性炭共通に見られることが分かった。イオンの拡散に関するインピーダンスについては,両者に顕著な差が現れ,電解液中のバルクから拡散層におけるイオン移動に,活性炭の細孔構造が影響することが示された。一方,0~3.0Vでの充放電では,顕著な静電容量の低下や内部抵抗の増加などの劣化は両活性炭に見られなかった。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Microporous Activated Carbons from Used Coffee Grounds for Application to Electric Double-Layer Capacitors2014

    • 著者名/発表者名
      Daisuke Tashima, Yoshihiro Hamasuna, Daisuke Mishima, Seiji Kumagai, John D. W. Madden
    • 雑誌名

      IEEJ Transactions on Electrical and Electronic Engineering

      巻: 9 ページ: 343-350

    • DOI

      10.1002/tee.21978

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Roles of Pore Structure and Type of Electrolyte on the Capacitive Performance of Activated Carbons Used in Electrical Double-layer Capacitors2014

    • 著者名/発表者名
      Seiji Kumagai, Koji Mukaiyachi, Masashi Sato, Nobuhito Kamikuri, Daisuke Tashima
    • 雑誌名

      Proceedings of 2014 International Symposium on Electrical Insulating Materials

      巻: - ページ: 511-514

    • DOI

      10.1109/ISEIM.2014.6870831

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] もみ殻活性炭のリチウムイオンキャパシタ正極としての性能2015

    • 著者名/発表者名
      熊谷誠治,澤直樹,石川智也,佐藤正志,田島大輔
    • 学会等名
      平成27年電気学会全国大会
    • 発表場所
      東京都市大学世田谷キャンパス(東京都・世田谷区)
    • 年月日
      2015-03-26
  • [学会発表] もみ殻活性炭を用いた電気二重層キャパシタのインピーダンス分析2015

    • 著者名/発表者名
      向谷地晃司,熊谷誠治,佐藤正志,田島大輔
    • 学会等名
      平成27年電気学会全国大会
    • 発表場所
      東京都市大学世田谷キャンパス(東京都・世田谷区)
    • 年月日
      2015-03-26
  • [学会発表] 異なる種類の有機系電解液におけるもみ殻由来活性炭のキャパシタ特性2014

    • 著者名/発表者名
      熊谷誠治,田島大輔
    • 学会等名
      第41回炭素材料学会年会
    • 発表場所
      大野城まどかぴあ(福岡県・大野城市)
    • 年月日
      2014-12-08
  • [学会発表] 電気二重層キャパシタにおける電極活性炭の塗工厚と比容量の関係2014

    • 著者名/発表者名
      向谷地晃司,飛沢佳亮,石川智也,熊谷誠治,佐藤正志
    • 学会等名
      平成26年度電気関係学会東北支部連合大会
    • 発表場所
      山形大学工学部(山形県・米沢市)
    • 年月日
      2014-08-21
  • [学会発表] 電気二重層キャパシタのインピーダンス特性2014

    • 著者名/発表者名
      向谷地晃司,熊谷誠治,佐藤正志
    • 学会等名
      日本素材物性学会平成26年度(第24回)年会
    • 発表場所
      秋田ビューホテル(秋田県・秋田市)
    • 年月日
      2014-06-26

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公開日: 2016-06-01  

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