研究課題
若手研究(A)
磁化と磁場の双方が動的に変化する磁化ダイナミクスの効果を積極的に利用することにより,静的な磁場とは全く異なる磁化反転手法を実現することができる.本研究では,パルス磁場を磁化と直交方向に印加することによって大振幅の歳差運動を誘起する原理に基づいたナノ磁性体の非可逆磁化反転実験を行った.パルス磁場の立ち上がり時間が磁化の緩和時間程度(~100ps)よりも短い場合に顕著な反転磁場の低減効果が表れ,静的な磁場に比べて約70%の磁場で反転できることを実験・計算の双方から実証した.
磁性材料・磁気工学