本研究では,植物生体電位応答を用いた植物工場などの施設栽培の環境管理,制御システムの開発を目的として,葉菜類や果菜類を対象として,さまざまな波長のLED光源の照射に対する生体電位応答と光合成活性との関連を明らかにし,植物の種類によって異なる最適波長の組み合わせを生体電位によって選定可能であることを示唆した。 また,この関係をパラメータとした光強度制御システムを開発し,植物の状態に応じて変化する生体電位応答によって最適な光強度へと制御することで,光合成活性が向上するとともに,電力消費量も抑えられることを示唆した。
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