将来の核融合炉において、核融合出力は電子密度を測定して制御する。そのため、電子密度の測定には高い信頼性と計測精度が要求される。研究代表者らは、機械振動の影響を受けにくく、フリンジジャンプを抑制可能なDispersion干渉計を開発してきた。本研究では、将来の核融合炉の条件に適した短波長のNd:YAGレーザーDispersion干渉計の光学設計、及びベンチ試験を行った。その結果、ITERやヘリカル核融合炉の条件で、2×10^18 m^(-3)の電子密度分解能を達成した。更なる分解能向上のためには、2倍高調波を発生させる非線形素子の温度安定化が有効であることを示した。
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