本研究は、Met1結合型ユビキチン(Ub)鎖特異的な合成を行うUbリガーゼ複合体LUBACの結晶構造決定を目指していたが、2013年にKatrin Rittingerらのグループに先を越され、我々は研究計画の変更を余儀なくされた。 一方、LUBACの研究の過程で得られた酵素を利用し、これまで難しかったLys6結合型、Lys29結合型、Lys33結合型Ub鎖の大量調製に成功した。また、CYLDとMet1結合型Ub鎖の複合体、CYLDとLys63結合型Ub鎖の複合体、FAAP20とLys63結合型Ub鎖の複合体、USP30とLys6結合型Ub鎖の複合体の結晶構造を決定した。
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