エンドサイトーシスは真核細胞が細胞外から外部の物質を細胞内に取り込む仕組みの1つであり、細胞表面受容体の内在化など、様々な基本生命現象を担うが、近年、細胞のがん化にも深く関与しているという知見が蓄積してきている。本研究課題では、特にがん化に関与するエンドサイトーシス関連タンパク質に着目して構造機能解析を行った。その結果、クラスリン依存性エンドサイトーシスの最初のステップであるクラスリン重合過程を担うSGIP1やFCHo1タンパク質による、がん化に深く関与するEps15タンパク質の認識機構の解明に成功した。今回の研究により、細胞のがん化とエンドサイトーシスの関係の理解が進展すると考えられる。
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