放射線等により私達の細胞のゲノムDNAが受けた損傷は、検出された後、修復される。DNA損傷の検出作業と修復作業は密接に連携する必要があるが、その詳細な分子制御機構はわかっていない。申請者は、細胞内のDNA損傷の検出機構であるチェックポイント機構に注目し、鍵と成る因子、Rad9タンパク質が受けるリン酸化修飾による制御機構がリン酸化という化学就職を介したフィードバック機構により制御を受けることに取り組んだ。精製システムにおいてRad9複合体と相互作用するRad17複合体とのATP依存的な結合を見出したほか、ヒトRad9タンパク質において負のフィードバック制御の分子詳細を明らかにした。
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