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2014 年度 実績報告書

新規アレルギーモデルマウスの確立とその解析

研究課題

研究課題/領域番号 24688029
研究機関東京大学

研究代表者

中江 進  東京大学, 医科学研究所, 准教授 (60450409)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード応用動物 / 免疫学 / アレルギー・ぜんそく
研究実績の概要

アレルギーの発症および病態形成のメカニズムの理解と薬効評価に、アレルギー疾患を自然発症するマウスの利用の有用性は広く認知されている。アトピー様皮膚炎を自然発症するNC/Ngaマウスを用いた研究は、当該疾患の病態の解明に大きな貢献をなしているが、当マウスでの皮膚炎はSPF環境下では発症しないなどの制限がある。本研究では、NC/Ngaマウスでの解析で課せられる制限のない、また、簡便で再現性の高いマウスの皮膚炎モデルを確立し、また、その皮膚炎の発症及び病態形成の分子機構の解明を行うことを目的とした。プロテアーゼ抗原をマウスの耳介表面に隔日5回塗布することにより、アトピー性皮膚炎に良く似た皮膚炎を誘導できることが明らかになった(以下、プロテアーゼ誘導性皮膚炎)。BALB/cマウスおよびC57BL/6マウスの両方の系統においてもプロテアーゼ誘導性皮膚炎の発症が観察されたが、BALB/cマウスの方がC57BL/6マウスよりも症状が重篤化し、このプロテアーゼ誘導性皮膚炎の感受性は遺伝的背景に影響されることが明らかになった。また、プロテアーゼ誘導性皮膚炎はオスよりもメスの方が症状が重いことが明らかになり、性別も発症に影響を与えることが明らかになった。このプロテアーゼによる皮膚炎は、アレルギー応答を誘導する中心的な免疫細胞であるマスト細胞が存在しないマウスでも誘導することができ、既知のアレルギー誘導機構とは異なる機序で、皮膚炎が誘導されていることが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 上皮細胞由来サイトカインと皮膚炎2014

    • 著者名/発表者名
      中江 進
    • 学会等名
      第42回臨床免疫学会総会
    • 発表場所
      京王プラザホテル (東京都新宿区)
    • 年月日
      2014-09-25 – 2014-09-27
    • 招待講演
  • [学会発表] 生物製剤の標的分子に関する基礎的追求2014

    • 著者名/発表者名
      中江 進
    • 学会等名
      第26回日本アレルギー学会春季臨床大会
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都府京都市)
    • 年月日
      2014-05-09 – 2014-05-11
    • 招待講演
  • [図書] The roles of IL-17A and IL-17F in infection and inflammatory disorders. In “Cytokine Frontiers” (ed. Y. Yoshimoto & Y. Yoshimoto)2014

    • 著者名/発表者名
      Ishigame H, Nakae S.
    • 総ページ数
      22
    • 出版者
      Springer Science + Buisiness Media

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公開日: 2016-06-01  

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