研究課題
原虫感染症は畜産・獣医学領域のみならず、医学領域においても甚大な被害を与えている。現在のところその対策はサルファ剤等の古典的な化学薬剤に頼ったものであり、耐性原虫の出現も多く、根本的な駆虫には至っていない。このような背景のもと、研究代表者らは、根本的な原虫病の撲滅をはかるためには原虫独特の生活環における原虫感染(宿主細胞侵入)のメカニズムの理解が必要であると考え、原虫の宿主細胞レセプターの同定系を確立し、原虫膜抗原に対応した複数の糖鎖レセプターの同定に成功した。これらの研究成果を踏まえ、本研究ではさらなる原虫感染レセプターの同定と新しい同定系の開発を行うこと、さらに、同定した糖鎖レセプターについて原虫の宿主細胞侵入において果たす役割について解析を行うことを研究の目的とする。平成27年度は、糖鎖に結合することを明らかとした原虫分子が、実際に原虫感染にどうのように関わっているか解析を行った。また、実際の宿主動物について、原虫感染実験を行い、抗原虫薬シーズが感染阻止に働くか解析を行った。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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