近年、慢性腎臓病の罹患者はヒトおよび伴侶動物で急増している。慢性腎臓病の対策では、早期に診断し、治療することが重要である。本研究では、“microRNA”と呼ばれる短鎖の核酸を慢性腎臓病の早期診断に応用することを目的とし、複数の動物種を用いて検証した。結果、慢性腎臓病モデルマウスの解析から、腎臓の病態進行を反映し、かつ尿中にも出現する特定のmicroRNAを同定した。このmicroRNAはマウスのみならず、イヌ、ネコおよびヒトの腎臓にも発現しており、慢性腎臓病の早期診断ツール(バイオマーカー)への応用が期待できる。
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