白色腐朽担子菌および褐色腐朽担子菌に由来する304種類のシトクロムP450を用いて、大腸菌を宿主とする膜結合型P450の異種高発現技術を開発した。一連の研究において、P450の異種発現レベルを飛躍的に向上させるN末端配列が見出され、種々のP450をキメラ型酵素として高発現させることが可能になった。本研究において、60種類の真核微生物P450を大腸菌に高発現させたタンパク質ライブラリが完成した。また、麹菌に由来するP450を遺伝子工学的に機能強化して高いイソフラボン変換活性を実現し、生理活性物質生産に向けた有用P450の創出に成功した。
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