医療現場において、医療安全は最重要課題であり、その推進改善のためには、まず現場の現状を明らかにすることが不可欠である。本研究は、我が国の小児医療における医療安全の更なる推進改善を目的に、日本の小児病棟入院患者において、医療によってどのような健康被害がどの程度発生しているのか、その詳細と頻度を初めて明らかにした。 本研究で得られる結果は、我が国の小児医療現場の現状を初めて明らかにするものであり、他諸国との比較はもちろん、今後のわが国の小児医療安全対策の推進改善を行うために基盤となるエビデンスを提供するという観点から、重要かつ意義が大きいと考えられる。
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