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2014 年度 実績報告書

ABC輸送体の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24689029
研究機関京都大学

研究代表者

小段 篤史  京都大学, 物質ー細胞統合システム拠点, 助教 (80360543)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード生体分子 / 膜タンパク質 / 癌 / 多剤耐性 / 立体構造解析 / X線結晶構造解析 / ABCタンパク質 / P糖タンパク質
研究実績の概要

単細胞真核生物である紅藻の一種が、ヒトの多剤排出トランスポーターP-gpと非常によく似た蛋白質をもつことを見つけ、その蛋白質を結晶構造解析することによって、多剤排出トランスポーターの3次元構造をこれまでに報告された中で世界最高の解像度(2.4オングストローム分解能)で明らかにすることに成功した。構造を詳細に解析することによって、P-gpがくすりを細胞膜中から蛋白質内に取り込む入口、くすりの認識に関わる可能性のあるアミノ酸残基、P-gpがどのように動いてくすりを細胞外へ排出するのか、構造に基づいて初めて明らかにした(Kodan, A et al. PNAS, 2014)。また、最近、立体構造に基づいた部位特異的変異導入などの工夫によって、CmABCB1の外向型結晶を得ることに成功した。この結晶から2.0オングストロームより高い分解能の回折データを収集できており、現在、外向型構造モデルの精密化を進めているところである。今後、CmABCB1の外向型構造と内向型構造と比較することで、さらに詳細な分子メカニズムを解明できるものと期待している。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

26年度が最終年度であるため、記入しない。

備考

がん化学療法の障害となる多剤排出トランスポーターの結晶構造 -体内動態や脳内移行に優れたくすりの開発にも期待-

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Structural basis for gating mechanisms of a eukaryotic P-glycoprotein homolog.2014

    • 著者名/発表者名
      Atsushi Kodan, Tomohiro Yamaguchi, Toru Nakatsu, Keita Sakiyama, Chris J. Hipolito, Akane Fujioka, Ryo Hirokane, Keiji Ikeguchi, Bunta Watanabe, Jun Hiratake, Yasuhisa Kimura, Hiroaki Suga, Kazumitsu Ueda, and Hiroaki Kato
    • 雑誌名

      Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America

      巻: 111 ページ: 4049,4054

    • DOI

      10.1073/pnas.1321562111

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] ABC多剤排出トランスポーターの立体構造の特徴2014

    • 著者名/発表者名
      山口知宏、小段篤史、中津亨、植田和光、加藤博章
    • 学会等名
      第87回日本生化学会大会
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都府京都市)
    • 年月日
      2014-10-15 – 2014-10-18
    • 招待講演
  • [備考] 京都大学ホームページ

    • URL

      http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2013_1/140220_1.htm

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公開日: 2016-06-01  

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