研究課題/領域番号 |
24689047
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研究種目 |
若手研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高尾 英正 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10444093)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 脳・神経 / MRI |
研究概要 |
脳の内部構造の分画化のための、拡散強調画像(diffusion-weighted imaging)、形態画像(structural imaging)、機能画像(functional imaging)の撮像条件と画像補正の方法について検討を行い、妥当な撮像条件を決定した。拡散強調画像ではとくに画像の歪みが問題となることが多く、歪みの補正は重要であり、これまでの成果(Takao et al. Hum Brain MaPP 2011、Takao et al.Neuroimage2011、Takao et al.JMagnResonImaging2011、Takao et al. J Magn Reson Imaging 2010、Takao et al. Neuroradiology 2010)を応用して検討した。また、内部分画化の方法については入力線維および出力線維のパターンによる解剖学的な連結性(structural connectivity)にもとづいて検討を行い、一般的に知られている組織像との対比・妥当性を検討しながら進めている。これらの過程において、撮像条件や装置が各種の画像にもたらす影響について検討を行い、関連学会での発表および査読のある英語論文(Takao et al. Journal of Magnetic Resonance Imaging 2013)としての発表を行なった。これらは、内部分画化の精度と確度と、それにもとづく各種パラメータの信頼性および普遍性を高める上で重要である。これらの成果をもとにして、引き続き、内部構造の分画化方法の確立を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおよそ計画に沿って進められており、関連する成果の発表もできていると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、脳形態画像および脳機能画像により同定される他の領域との結合性にもとづく分画化方法の確立と妥当性の評価を進めるとともに、臨床応用が可能な程度の撮像時間における撮像条件の決定と分画化の妥当性の評価も行う。また、得られた結果に対してとりまとめを行い、成果の発表を行っていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
すでに出版が決定しているが、次年度に出版がずれ込んでいる成果もあり、この出版に関する費用を支出する。 引き続き、解析を進める上で必要となる計算機の経費やソフトウェアの費用、情報収集および研究発表のための旅費や出版に必要となる費用を中心として支出する予定である。
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