microRNA(miR)、ヒストンメチル化制御に着目した。血清中のmiR-1246が食道癌患者において有意に発現が高くSCCを超える新規のバイオマーカーとしての有用性を示した。miR-1246の腫瘍からの分泌にエクソソームが媒介し、癌進展に関与する可能性を見出した。miR発現プロファイリングにて、食道癌組織中で発現が減弱するmiR-375が強い抗腫瘍効果を有することを確認し、新たな治療ツールと成り得るものと考えられた。miR-375の発現制御にヒストン修飾が関与することが示された。ヒストン脱メチル化酵素阻害剤である、NCL1は強い抗腫瘍効果を有し、新規分子標的治療薬として可能性が示された。
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