研究課題
若手研究(A)
H24年度は以下の研究を行った。1:ICUに入室した糖尿病患者および非糖尿病患者のICU滞在中の血糖管理の現状を明らかにする。糖尿病患者および非糖尿病患者のICU入室時の血糖管理に関する疫学研究は,本邦では乏しい。現在行われているICU滞在中の血糖管理を把握し,術後予後との関係を検討するために,後ろ向きの情報収集を行った。研究施設の約3500名の患者情報および重症化前血糖管理の情報を集積し解析を進めている。2:ICUに入室した糖尿病患者および非糖尿病患者の術前血糖管理の現状を明らかにする。上記3500名の患者のICU入室前血糖管理を把握し,術後予後との関係を検討するために,後ろ向きの情報収集を行った。研究施設の約2000名の患者情報および重症化前血糖管理の情報を集積し解析を進めている。3:急性期血糖管理の研究を行っている研究施設との合同研究海外22施設のとの合同により多国間多施設Databaseを構築し、糖尿病・非糖尿病患者の急性期血糖管理と予後の関係の研究を行い、海外3施設との合同により重症化前血糖管理と予後の関係に関する解析を進めている。4:患者予後の集積・術後の酸化ストレス・炎症反応と各血糖の指標との関連を明らかにする。前向きに術後ICU入室患者の患者予後・ICU入室時HbAlc・術後の酸化ストレスの指標・炎症反応の指標を集積した。25年度も本集積を続行し、術前血糖管理と,急性期血糖管理およびglycemic gapと患者予後との関連を検討する予定である。5:血糖値測定に関するシステマチックレビュー重症患者を対象とした血糖値測定の正確性を検討した論文を文献レビューし、メタ解析を行った。
2: おおむね順調に進展している
後ろ向き研究は、当初の予定であった1施設研究を、国際的多施設研究に発展させることができた。前向き研究は概ね計画通り進行している。
国際的後ろ向きDatabaseの解析を進め、論文化を行う。現在、1枚目の論文を投稿中、2枚目の論文を執筆中である。平成26年度の半ばまでに目標集積患者数に到達するよう前向き研究を継続する。
前向き研究を継続するために、術後の酸化ストレス・炎症反応と各血糖の指標を測定する。集積解析に必要なパソコンあるいは統計ソフトが生じれば購入する。論文執筆を複数進めており、投稿料・英語校正料が発生する。研究費はこれらの費用に使用する予定である。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (6件)
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