研究課題/領域番号 |
24689061
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研究種目 |
若手研究(A)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
目時 弘仁 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 講師 (20580377)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 妊娠高血圧症候群 / 妊娠糖尿病 / グリコアルブミン / 血管内皮機能 / 血管新生因子 / 家庭血圧 |
研究概要 |
BOSHI研究では、参加者のうち835検体でグリコアルブミンを測定できた。同検体におけるHbAlcは4.7(4.6-4.9)%で、グリコアルブミンは15.2(12.8(17.6)%であり、両者の相関係数は0.13と低かった。 BOSHI研究の対象者530名のうち、初産婦は315名、1経産は152名で、2経産は63名であった。経産回数では、年齢、飲酒歴、出産時週数に有意差が見られた。外来血圧の比較では、収縮期・拡張期血圧ともに妊娠中を通して経産回数が増加するほど高値を示し、拡張期血圧では有意であった(P=0.054/P<0.0001:収縮期/拡張期血圧)。一方、家庭血圧では妊娠中を通して経産回数と血圧の間に有意な関連は認められなかった(P=0.6/P=0.2:収縮期/拡張期血圧)。 エコチル調査では、宮城県内で平成23年末までに6,712名の妊婦の参加があった。データベース化の終了している全体調査参加者4,714人のうち、追加調査参加者は817名であった。追加調査参加者のうち、1月末までに409名から採血検査の試料を確保できた。採血検査の試料からグリコアルブミンを追加的に検査した。グリコアルブミンは15.2(13.9-16.5)%であり、妊娠前期に測定された245人では15.1(14.0-16.2)%、HbAlcは4.8(4.7-5.0)%だった。両者の相関係数は0.28と低かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
主にBOSHI研究の結果に基づき論文報告を行えた。エコチル調査の追加調査では順調に参加者をリクルートできた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、技能補佐員を拡充して調査継続を行い、測定項目の拡充を図る。
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次年度の研究費の使用計画 |
本年度は、情報収集並びに検査の遂行を研究代表者が自ら行ったために、直接経費の一部を次年度使用することになった。次年度は技能補佐員とともに検査を行うことで追跡調査を加速させ、また、可能な測定項目を増加し、データベースの一層の拡充を図る。
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