研究課題
育児休業による中断
2: おおむね順調に進展している
本研究は、唾液腺・涙腺を標的とする自己免疫疾患である、シェーグレン症候群の発症機序を理解し、新規治療戦略の構築を目指すとことを目的としている。自己免疫疾患の発症には様々な因子が関与するが、直接的に関与する免疫細胞画分に制御性T細胞(Treg)がある。これまでに、シェーグレン症候群のモデルマウスを用いてTregの機能解析を行った結果、疾患モデルマウスでは、健常マウスと比較してTregの数が減少していることが明らかとなり、その理由として、Tregの増殖能の低下や、Tregへの分化の抑制が認められた。また、疾患モデルマウスのTregは、炎症性サイトカインを産生することが示された。現在までの進捗状況は、これらの解析結果についてとりまとめ、成果を発表したところである。
シェーグレン症候群の疾患モデルマウスと健常マウスのTreg間におけるタンパク質の酸化修飾の相違を網羅的に解析する。また、酸化修飾タンパク質の質量分析解析が難航した場合を想定して、シェーグレン症候群の疾患モデルマウスと健常マウスのTreg間におけるリン酸化プロテオーム解析も同時並行で行う。また、得られた結果については取りまとめを行い、成果を発表する。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 5件)
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