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2012 年度 実施状況報告書

更年期女性の不定愁訴を客観的に評価する指標の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24689075
研究種目

若手研究(A)

研究機関愛媛大学

研究代表者

城賀本 晶子  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (90512145)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード更年期 / ストレス / 疲労 / 知覚運動学習 / 鏡映描写
研究概要

本年度は、更年期女性の行動特性を明らかにすべく、鏡映描写法に眼球運動・注視点追跡システムを合わせた急性ストレス負荷試験を実施できるよう、装置の整備及び予備実験を行った。まず、新たに眼球運動計測装置(nac, EMR-9)を購入し、被験者の眼球運動や注視点の測定方法を確認した。眼球運動計測装置は、身体装着可能なものとし、被験者に帽子型のヘッドユニットを被ってもらい、ヘッドユニットに装着されたビデオカメラで瞳孔を撮影した。予備実験の結果、被験者の目の大きさが小さい場合やキャリブレーションの方法に注意し、被験者の注視点や注視時間を明らかにしていくことが課題となった。鏡映描写法についてもコンピューター制御でテストを行えるよう整えた。被験者がパソコン画面の星形を見ながらタブレット(WACOM, UD-1212-RSR)上で電子ペンを上下左右に動かすと、画面上に軌跡が黒く描かれるよう、ディスプレイと端末コンピューター(NEC, VALUESTAR G)および実験制御コンピューター(NEC, Express5800)をLAN構成した。図形は五角形の星形(周辺長45cm)で、色は暗緑色、枠の幅は24ピクセル(約6mm)とし、画面の中央に提示した。鏡映描写テストは、鏡に映る星形を見ながら鏡映像の枠内をはみ出さないようペンで辿っていくもので、鏡映像を見ることと定められた枠内を辿る手指の運動の身体的動作を協応させることから、実験心理学において知覚運動学習の成立過程の研究が行われている。知覚運動学習には注意力や集中力が必要であり、試行中に誤反応を避け、課題を早く達成しようとする緊張感が生じることから、更年期女性に急性ストレスを負荷させるものとして相応しいと考えた。今後、鏡映描写法と眼球運動・注視点追跡システムを連動させ、本実験を実施していきたいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成24年8月24日から平成26年3月31日まで産前産後並びに育児休暇を取得した,そのため、研究実施はやや遅れている。平成26年4月1日より復職し、研究を進めていきたいと考えている。

今後の研究の推進方策

平成24年度に導入した眼球運動計測装置を用いて実験を重ね、眼球運動を正確に測定し、被験者の注視したものについて解析力がスムーズに行えるようにしていきたいと考えている。また、鏡映描写法と眼球運動・注視点追跡システムを連動させ、本実験を実施していきたいと考えている。

次年度の研究費の使用計画

今年度に購入した眼球運動測定装置のバッテリーを購入し、被験者が立位や歩行時であっても眼球運動を測定することができるよう整える予定である。また、研究の成果を発表するための学会参加費用にも研究費を充てたいと考えている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 給餌制限による自発運動リズムの脱同調化:抗うつ薬の効果2012

    • 著者名/発表者名
      宮脇和美, 荒木博陽, 城賀本晶子, 吉村裕子
    • 学会等名
      第42回 日本神経精神薬理学会
    • 発表場所
      日本 栃木県総合文化センター
    • 年月日
      2012-10-20
  • [学会発表] 医学部看護学科の学生における疲労の経時的変化2012

    • 著者名/発表者名
      城賀本晶子, 宮脇和美, 吉村裕之
    • 学会等名
      第38回 日本看護研究学会
    • 発表場所
      日本 沖縄コンベンションセンター
    • 年月日
      2012-07-08
  • [学会発表] 女性における手浴の自律神経系活動及び快感情への影響2012

    • 著者名/発表者名
      吉田美栄, 城賀本晶子, 赤松公子
    • 学会等名
      第38回 日本看護研究学会
    • 発表場所
      日本 沖縄コンベンションセンター
    • 年月日
      2012-07-07

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公開日: 2014-07-16  

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