東京都大田区は高度な技術集積地として国内外で評価され注目されている。大田区は、従業員9人以下の企業が約82%を占めている。大田区における健康ニーズに関するアンケート調査を実施し、地域特性、企業規模や職種などの特性に合わせた健康づくりの在り方を検討した。特に従業員10人以下では、人材教育・職場環境づくりの実施割合が低くなっていた。中小企業では、事業主と従業員の関係は密であることから、職場環境づくりや健康管理の体制づくりには事業主がキーパーソンであるだろう。健康問題が発生することは、貴重な人員の労働損失となる。中小企業の中でも規模の職場特性に応じた健康づくりの取り組みが必要であることが示された。
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