クラウド環境下におけるセキュリティの確保に応用可能な暗号技術として準同型暗号が注目されている。しかしながら公開鍵暗号として求められるCCA安全性は、準同型暗号では理論的に実現不可能である。本研究では、アプリケーションに影響を与えない範囲で適切に準同型暗号の機能を制限することで、理想的な安全性を実現する準同型暗号方式「鍵付き準同型暗号」を提案した。本成果は公開鍵暗号における権威ある国際会議の1つであるPKC2013に採録されるとともに、国内における最大のセキュリティに関する会議である暗号と情報セキュリティシンポジウム (SCIS) 2012においてイノベーション論文賞を受賞した。
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