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2014 年度 実績報告書

一対一でない相互変換のためのプログラム逆計算

研究課題

研究課題/領域番号 24700020
研究機関東京大学

研究代表者

松田 一孝  東京大学, 情報理工学(系)研究科, 助教 (10583627)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードプログラミング言語 / プログラム変換 / 関数プログラミング / プログラム逆計算 / 双方向変換
研究実績の概要

本年度は,昨年度の行っていた双方後変換プログラムの構成問題にとりくみ,発展させた.双方向変換とは,通常の順方向の変換と,変換後のデータに対する更新を元データへと書き戻す逆方向の変換の二つからなる.双方向変換は,ビュー更新や異なる形式のデータの同期等に応用を持つ.一般には,順方向変換は単射でなく,順方向変換に対応した逆方向変換は複数あるという意味で,「一対一でない相互変換」の例になっている.

昨年度は,特定の型を持つ順方向の変換関数が与えられれば,対応した逆方向の変換関数を自動的に導出するという,双方向変換構成のためのプログラム変換を提案した.本年度は,昨年度の研究の内容を拡張し,入力データ内の同期の表現ができるようにした.たとえば,データベースにおいて,二つのテーブルの結合をあるキーをもとに結合するという変換を考える.このとき,変換後のデータにおいてキー列の値が更新されたら,その更新は二つのテーブルのどちらにも反映されてほしい.今年度に提案した拡張により,このような更新の反映方法が表現できるようになった.昨年度提案した手法と同様に本年度の手法も,順方向変換に対する要求が特定の型を持つことだけであり,ライブラリとして実装できるために利便性の高いものとなっている.また,順方向変換に要求される型は昨年度のものと同じであるため,プログラマの負担は拡張によって増加はしていない.昨年度の成果に上記の拡張を付け加えた内容は,学術雑誌 Science of Computer Programming に掲載が決定している.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] "Bidirectionalization for Free" for Monomorphic Transformations2015

    • 著者名/発表者名
      Kazutaka Matsuda
    • 雑誌名

      Science of Computer Programming

      巻: 未定 ページ: 未定

    • DOI

      doi:10.1016/j.scico.2014.07.008

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [備考] 研究代表者のwebサイト

    • URL

      http://www-kb.is.s.u-tokyo.ac.jp/~kztk/

  • [備考] 昨年度および今年度の成果をまとめたライブラリ

    • URL

      https://hackage.haskell.org/package/bff-mono

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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