平成25年度は、はじめに前年度に途中となっていたプロトタイプ実装と性能評価を進めた。特に、前年度終盤に利用可能となった最新のGPUを対象として機能の実装や確認を実施した。 前年度の調査と研究により判明した問題について再検討を行い解決を目指したが、いくつか技術的困難等があり未解決のまま残った。本来行う予定であった高度なプログラムの書き換え機能は、実装コストが非常に高く実現性に問題があったため、汎用性の低い単純なプログラム書き換え機能のままとした。プロファイリングとサジェスチョンの機能については、幾つかの実験プログラムを用意してデータを収集し部分的な機能を開発した。その一方で、GPUとプログラミング開発環境を提供しているメーカー自身がより高機能なツールを公式に提供開始したために、新規性が低下し、論文としての公開には問題が生じる結果となっている。 本プロジェクトにおける取り組みについて、国内のシンポジウムにて進捗状況や成果を発表した。成果物の公開については準備中である。
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