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2012 年度 実施状況報告書

制御モデルと組込みソフトウェアの連携スケジューリングシミュレーション環境

研究課題

研究課題/領域番号 24700027
研究種目

若手研究(B)

研究機関名古屋大学

研究代表者

松原 豊  名古屋大学, 情報科学研究科, 助教 (30547500)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワードシミュレーション / 組込みシステム
研究概要

「1.制御モデルとシミュレータの連携技術」に関する関連研究・文献の調査を実施し,制御モデルとスケジューリングシミュレータとの連携環境の基本設計を実施した.
「2.マルチコアシステムへの対応」について,これまで開発してきたシミュレータを拡張する形で開発を進め,マルチコアシステムのうち,非対称型マルチプロセッサシステム(+タスクマイグレーション機能)に対応する開発が完了した.対称型マルチプロセッサシステムへの対応は,現在実施中であるが,早期に完了予定である.
「3.分散ネットワークシステムへの対応」について,基本設計の前段階として,まず,分散ネットワークシステムをシミュレーション可能な既存シミュレータを調査し,複数の候補を試用した.その結果,オープンソースシミュレータである OMNeT++ が本研究で有用であることを確認した.さらに,OMNeT++には,不足している制御システム用通信プロトコルのモデルを試作し,スケジューリングシミュレータとの連携に有用であることを確認した.
今年度の研究成果の一部は,国内研究会で論文発表(1件)し,国際会議にも投稿したが不採録となったため,内容を修正して現在再投稿準備中である.さらに,開発した成果の一部を,オープンソースとしてウェブサイト(http://www.schesim.org)から公開,もしくは公開準備中である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

「1.制御モデルとシミュレータの連携技術」については,関連研究・文献の調査に時間を要したため,基本設計の完了に至らなかった.
「2.マルチコアシステムへの対応」のサブテーマについては,おおむね順調に進展しており,マルチコアシステムのうち,非対称型マルチプロセッサシステム(+タスクマイグレーション機能)に対応する開発が完了した.対称型マルチプロセッサシステムへの対応については,年度早期に完了予定である.
「3.分散ネットワークシステムへの対応」については,おおむね順調に進展しており,既存シミュレータを調査と試用を終え,開発の見通しを立てることができた.さらに,当初の計画にはなかったが,オープンソースシミュレータOMNeT++に不足している車載制御ネットーワークプロトコルのモデルの開発を実施することができた.この開発は,制御モデルとの連携を考える上で,有用である.

今後の研究の推進方策

平成25年度の前期は,「1.制御モデルとシミュレータの連携技術」の基本設計の完了と設計に注力する. その後,「3.分散ネットワークシステムへの対応」の設計と実装を開始する.後期は,「1.制御モデルとシミュレータの連携技術」の実装と評価を進める.

次年度の研究費の使用計画

主たる経費としては,博士後期課程または博士前期課程の学生用にシミュレータの開発・評価環境を購入する予定である.さらに,研究成果の発表に必要となる費用(論文原稿,旅費,オープンソース公開等)を支出する予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 車載ネットワークにおけるCAN-Ethernetプロトコル変換アルゴリズム2013

    • 著者名/発表者名
      松村潤,松原豊,高田広章,大井正也,豊島真澄,岩井明史
    • 学会等名
      組込み技術とネットワークに関するワークショップ(ETNET2013)
    • 発表場所
      長崎県対馬市
    • 年月日
      20130313-20130314
  • [備考] オープンソースのスケジューリングシミュレータ schesim の公開ページ

    • URL

      http://www.schesim.org/

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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