研究課題/領域番号 |
24700027
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松原 豊 名古屋大学, 情報科学研究科, 助教 (30547500)
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キーワード | シミュレーション / 組込みシステム |
研究概要 |
「1.制御モデルとシミュレータの連携技術」に関する関連研究・文献の調査を実施し,制御モデルとスケジューリングシミュレータとの連携環境の詳細設計を実施した.「2.マルチコアシステムへの対応」について,これまで開発してきたシミュレータを拡張する形で開発を進め,マルチコアシステムへの対応が完了した.「3.分散ネットワークシステムへの対応」について,オープンソースシミュレータであるOMNeT++ の制御システム用通信プロトコルの基本機能を完成させ,スケジューリングシミュレータとの連携の基本機能を実装した.今年度の研究成果の一部は,国際会議に投稿して採録された(1件).さらに,開発した成果の一部をオープンソースとしてウェブサイトサイトから近日公開する予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の研究目的に対しては,方向性を変更する必要なく進めることができている.しかしながら,23年度,24年度において,開発中のプログラムの動作テストと性能評価を研究協力者(大学院生を想定)に依頼する予定であったが,研究室運営の都合上,研究協力者を確保できなかった.現在は,研究代表者が研究協力者担当分を単独で実施しているが,全体の研究の進捗では,半年ほどの遅れが出ている.
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画では平成23~24年度の2年間で実施予定であったが,先の理由から,補助事業期間を1延長させて頂くことにした.この1年間で半年分の遅れを十分挽回できると考えている.また,開発成果をオープンソースとして公開すること(社会への還元)についても,引き続き進めたいと考えている.
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次年度の研究費の使用計画 |
23,24年度において,開発中プログラムの動作テストと性能評価を研究協力者(大学院生を想定)に依頼する予定であったが,研究室運営の都合上,研究協力者を確保できなかった.現在は研究代表者がその担当分を単独で実施しているが,研究進捗が当初計画より半年ほど遅れている.その結果,予算未使用額として,研究協力者に対して支払う予定だった謝金(80万円)と成果発表の旅費・原稿料(40万弱)などが発生した. 研究期間を1年間延長し,現在までの未使用額を,次年度研究協力者に対する謝金(40万円)と,研究成果の発表のための旅費及び論文投稿・原稿料(70万円)などに充てたいと考えている.
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