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2013 年度 実績報告書

オープンソースソフトウェア解析に基づくソフトウェアライセンスプロトタイプ作成環境

研究課題

研究課題/領域番号 24700029
研究機関熊本大学

研究代表者

眞鍋 雄貴 (真鍋 雄貴)  熊本大学, 自然科学研究科, 助教 (20625339)

キーワードオープンソースソフトウェアライセンス / ソフトウェア工学 / オープンソースソフトウェア開発 / コードクローン / 国際情報交換
研究概要

本研究課題の目的は,オープンソースソフトウェア(以降,OSS)における実例に基づき,ソフトウェアライセンス(以降,ライセンス)の骨組みとなるライセンスプロトタイプを作成する環境を構築することにあった.本年度の成果は以下のとおりである.
1.Fedora Core19のソースパッケージを使用したOSSライセンス間の関係解析を,海外の研究者と共同で行うことにより洗練させた.昨年度はソースパッケージ中のメタデータに記載されているライセンス名とソースファイルにて指定されているライセンス名から,あるライセンスのファイルはどのライセンスで再配布できるかという関係を抽出した.本年度は,各主要なOSSライセンスで配布されているパッケージにはどのようなライセンスのソースファイルが含まれるかを調査した.その結果,様々なライセンスが含まれる場合がある一方,ほぼ単一のライセンスのソースファイルのみ持つような場合があった.
2.他のコードと重複するコード片であるコードクローンに対する周辺コード(コードクローン中に存在する変数のデータフロー上に出現するフィールド変数,引数を持たないメソッド呼び出し,コードクローンを含むメソッドの仮引数(以上,外部要素)とコードクローンを含む制御ブロックのうち,最内にあるブロック)を抽出,表示するツールの作成と,これを用いた7つのOSSの調査を行った.その結果,コードクローンであっても外部要素が異なっている場合や異なるコード片であっても外部要素が同一である場合を示した.
これらの研究成果では,ライセンスプロトタイプの構築までは至らなかった.しかし,ライセンス間の関係を実際の用例に基づいて,より詳細に調査することができ,また,メタデータを対象とする点で研究範囲を広げることも出来た.これらの成果は今後のOSS開発をより発展させるために有用であったと考える.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Analyzing the relationship between the license of packages and their2014

    • 著者名/発表者名
      Yuki Manabe and Daniel M. German and Katsuro Inoue
    • 学会等名
      The 10th International Conference on Open Source Systems
    • 発表場所
      San Jose, Costa Rica
    • 年月日
      20140507-20140507
  • [学会発表] オープンソースライセンスへのソフトウェア工学からのアプローチ2013

    • 著者名/発表者名
      眞鍋 雄貴
    • 学会等名
      ソフトウェアエンジニアリングシンポジウムワークショップ オープンソースソフトウェア工学
    • 発表場所
      東洋大学 白山キャンパス(東京都)
    • 年月日
      20130911-20130911
    • 招待講演
  • [学会発表] コードクローンの動作を比較するためのコードクローン周辺コードの解析2013

    • 著者名/発表者名
      ブャンネメフ オドフー,眞鍋 雄貴,伊達 浩典,石尾 隆,井上 克郎
    • 学会等名
      情報処理学会第180回 ソフトウェア工学 研究発表会
    • 発表場所
      東京大学弥生キャンパス内 向ヶ岡ファカルティハウス(東京都)
    • 年月日
      20130527-20130527

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公開日: 2015-05-28   更新日: 2015-06-16  

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