研究課題/領域番号 |
24700050
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
中原 啓貴 鹿児島大学, 理工学研究科, 助教 (20624414)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 多値決定グラフ / プロセッサ / 組込みシステム |
研究概要 |
クラスタ分割を表現する多値決定グラフ(分割MTMDDs for CF)を考案した。与えられた論理回路をクラスタの集合に分割し、各クラスタを特性関数を表現する多端子2値決定グラフ(MTBDD for CF)で表現する。各MTBDD for CF をトポロジカル順序で接続し、分割MTBDD for CFを得る。最後に、与えられたメモリに収まるように分割 MTMDD for CF を得る。従来の決定グラフでは節点数が爆発する関数を用いて比較を行った結果、提案決定グラフはコンパクトに表現でき、節点数の複雑度はO(g) (g はゲート数)である。また、メモリ量制約 1 [MBytes]に対してMCNCベンチマーク関数を表現する多値決定グラフを比較した結果、提案決定グラフは大規模な関数を高速に評価できることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
平成24年はデータ構造の提案であったが、既に完了し学会発表を行った。平成25年度に行うデータ構造の理論的な解析も完了している。また、データ構造に基づくプロセッサのプロトタイピングも取りかかり、ほぼ完了している。
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今後の研究の推進方策 |
プロトタイピングの開発を進める。また高位合成言語を用いたC言語からの開発が可能であるか調査を行う。成果は技術移転をおこない、社会に還元できるように取り組む。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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