本研究の目的は,高速に関数値計算可能な陰関数生成法を確立し,同法を用いて,複雑領域に対する高速メッシュレス解析システムを開発することである.研究成果は,まず,従来のB-Splineを用いた陰関数生成法を改良し,同法で必要な処理の1つを排除することで,陰関数生成に要する時間を最大12.7倍高速化した.また,メッシュレス解析システムの開発のために,まず,連立1次方程式の解法の高速化に取り組み,MICでの並列化で約3倍高速化された.また,メッシュレス法による電磁波伝搬解析をMTDMで行い,時間発展計算が,CPUでのSerial実行と比較して,GPUでは約8.3倍,MICでは約8.16倍高速化された.
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