研究概要 |
被災地における無線ネットワーク環境を素早く構築するシステムを目指し,ネットワークノードの配置場所を決定する手法を考案・実装し,評価を行った.結果をまとめ,国際会議および国内論文誌に投稿し,下記の通り採録された. - Shinya Matsuo, Weihua Sun, Naoki Shibata, Tomoya Kitani and Minoru Ito : "BalloonNet: A Deploying Method for a Three-Dimensional Wireless Network Surrounding a Building," in Proc. of the Eighth International Conference on Broadband and Wireless Computing, Communication and Applications (BWCCA-2013) (28% acceptance ratio), DOI:10.1109/BWCCA.2013.28 - 松尾 真也, 孫 為華, 柴田 直樹, 木谷 友哉, 伊藤 実 : BalloonNet:無線ネットワークノードを用いた建物包囲型三次元配置手法, 情報処理学会論文誌(採録決定) また,この研究に引き続き,災害時の避難誘導に関する研究を開始した.上記の研究では,被災した建物の内側で無線によるネットワーク接続および位置推定を利用可能にすることにより,救助活動の支援を行うことを目的とするものであったが,そのような支援の下実際に救助活動を行うための方法を考案することが新たな課題である.現在関連論文のサーベイを行っており,火災時に既存の避難誘導灯があまり役に立っていないという先行研究に対し,これを解決するための手法を検討している.
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