近年,消費電力削減のためトラヒック特性に応じてネットワークの転送性能を動的に制御する手法の研究開発が進められている.しかしこれらの手法が端末間のフロー制御を担うトランスポートプロトコルの通信性能に与える影響については明らかにされていない.そこで本課題では,実施者が先行研究で開発した,負荷に応じてスイッチ間の通信速度を動的に制御可能な実験システムを用い,既存のTCPを含む様々なトランスポートプロトコルの通信性能をシミュレーション実験により検証して動的な転送性能制御が端末間のフロー制御に及ぼす影響を調査し,良好な通信特性を獲得するために必要な要件を検討した.
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