研究課題
平成25年度の研究活動によって、簡便なシステム構成、永続的な電源供給、高いコスト効果、データ通信の高信頼性、リアルタイム計測、他地点同時センシング、広い領域への適用性、という機能要求を実現可能なレベルで満たすことができた。また、センシングとデータ通信の同時利用を可能にする光ファイバセンサの新たなインテグレーション技法を確立できた。具体的には、屋外へのシステム展開を目指し、実際にデータ通信ネットワーク機器とセンサ周辺の計測機器を結合し、土壌中にSPR (Surface Plasmon Resonance)センサを埋め、水分検知をする実験を行った。データ通信の実例としてWebカメラによる動画情報を伝送している最中に、土壌へ意図的に水を散布したところ、センサが水分を検知しつつ、途切れなく動画を認識できることが確認できた。また、1本のファイバ上に複数のセンシングポイントを実装し、遠隔地で計測結果を取得するため、情報ネットワークの標準プロトコルであるSNMP(Simple Network Management Protocol)を用いたセンシングデータの識別方法を提案した。一方で、高齢者の見守りを支援する目的で、カメラのように人の動きを直接映像として記録するのではなく、動作や状態の変化をセンサで間接的に取得し、生活情報を蓄積し、分析することによって高齢者の日々の行動パターンの把握が可能にするシステムの構築も進めた。特に、自律機能を持ち、ネットワークを介して環境センサや人と協調や連携することのできるロボットを使いセンサによって転倒などの異常が発生した場合、安否確認を行い、救助が必要な際は外部への通報を行うシステムの提案と試作を行った。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (6件) 備考 (1件)
Sensors
巻: 14(1) ページ: 468-477
10.3390/s140100468
An International Journal of Computers and Electronics in Agriculture, ELSEVIER
10.1016/j.compag.2013.12.008
http://www.t.soka.ac.jp/~shinomi/monitoring.html