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2013 年度 実施状況報告書

ディペンダブル・データベースシステムのためのサービス指向フレームワーク

研究課題

研究課題/領域番号 24700078
研究機関京都産業大学

研究代表者

林原 尚浩  京都産業大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (20397227)

キーワード分散システム / 分散アルゴリズム / データーベース / ソフトウェアフレームワーク / サービス指向アーキテクチャ
研究概要

分散データベースシステムを構成するためのサービス指向フレームワークSquareknotの開発と評価を行った.Squareknotは,サービスをコンポーネントとして実装し,それらの依存関係を簡素化することによって,コンポーネントを自由に組み合わせることができるJavaで実装されたフレームワークである.SquareknotのMapping Engineがコンポーネント同士の結合をサポートしており,コンポーネント同士の依存関係は,設定ファイルに記述することで柔軟にそれらを結合することができる.
また,コンポーネントを実装する際に,ネットワークに関連する例外処理を行う必要あるが,それらは多くのコンポーネントで共通する場合が多い.Squareknotでは,この頻出する例外処理をアスペクト指向プログラミング(AOP)パラダイムを用いて,共通化し,コンパイル時に自動的に埋め込む機能を追加している.これによって,コンポーネントのプログラマが例外処理を行わなかったとしても,フレームワークによって最低限必要な例外処理を自動的に追加することができる.本フレームワークを用いてネットワークサービスを実装することにより,例外処理の標準サポートによる安全性の向上,例外処理共通化によるコンポーネントの効率的な実装を実現することが可能となった.
Squareknotの評価として,ソースコード,バイトコードに関する解析を行い,フレームワークによる例外処理の自動的な埋込を行ったとしても,行わないときと比べてソースコードの規模や実行時間に大きな影響を与えないことを確認している.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

フレームワークSquareknotに関しての実装を行い,性能評価を行っている.この研究成果をまとめたものを国際会議IASTED Conference on Software Engineering 2014に投稿し,採択されている.
また,実装面でもSquareknot用にさまざまなコンポーネントが開発され,動作が確認されている.このことから,開発したフレームワークの信頼性がより高くなっていることがわかる.

今後の研究の推進方策

次年度は,分散データベースシステムを構成するためのサービス(コンポーネント)として,ノードの故障検出を行うための故障検出器,ノード間通信を行うゴシップアルゴリズム,耐故障性の高いノード構成を自動的に構築するアルゴリズムなどを開発,評価し,それらをフレームワークSquareknotに組み込む予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Aspect-Oriented Exception Handling for Network Programming in a Component-Based Framework2014

    • 著者名/発表者名
      Takeru Ujinawa, Naohiro Hayashibara
    • 学会等名
      The 13th IASTED International Conference on Software Engineering 2014
    • 発表場所
      Innsbruck, Austria
    • 年月日
      20140217-20140220

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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