Lavatubeは、さまざまなアルゴリズムやパラメータを駆使した画像解析システムの構築を行うミドルウエアである。Lavatubeでは、様々な画像処理の機能をアイコンで表示し、それらのアイコンを接続することで画像処理システムを簡単に構築できる。また、その場で処理結果を表示しながら、画像判定のしきい値などのパラメータを調整できるので、効率的に開発を進めることができる。 さらにクラウドコンピューティングを活用し、画像処理システムを手軽に構築できる画像解析ワークフローミドルウェアLavatube 2を開発している。Lavatube 2では、解析処理を行う実行エンジンと、フローの構築と結果表示を行うユーザーインターフェースを分離し、実行エンジンDeepcaveをクラウド上に置き、ユーザーインターフェースSkylightをウェブブラウザから提供する。SkylightはHTML5により、さまざまな処理や手順のプログラムを組み合わせた複雑な画像解析システムであっても、ウェブブラウザ上での簡単なマウス操作で容易に作成できる。Deepcaveによるデータの解析処理は、クラウド側で実行されるため、クラウドコンピューティングの計算能力を活用した大規模なデータを高速に処理することができる。 今年度は、Lavatube2の改良と機能拡張を行い、実証実験を行った。リモートセンシングや、一般物体認識への応用のため、各種機能の整備を行い、30以上の新たなワークパッチを開発した。このミドルウェアと、外部企業のGISサービスと接続し運用実験を行った。リモートセンシングにおける大規模な画像データを解析するシステムが、一連のサービスを連携して動作することを示した。本成果に関して招待講演を1件行った。
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