この4年間の研究では、組織の壁を超えた効率的なセキュリティ情報交換を促進すべく、ネットワーク上から必要かつ信頼できるセキュリティ情報を特定・発見する技術を構築することを目的として実施してきた。将来拡張性も担保するセマンティックデータ構造を構築し、それを用いた知識ベースを構築することで、必要な情報を必要なエンティティに届ける技術基盤を構築してきた。また、その技術の有効性を示すべく、最終年度には組織内のIT資産の脆弱性を自動的に検出する技術のプロトタイプを構築し、提案技術とそれを用いた知識ベースの有用性を示した。
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