センサーデータ等のように,時間の経過に伴って生成されるストリームデータが増加し,それらに対するデータ処理技術に注目が集まっている.ストリームデータ処理ではリアルタイム性を求められることが多く,処理遅延の削減は重要課題の一つである.本研究では処理遅延を減らすために,複数のCPUコアを用いて同一データに対する複数処理を並列評価する処理方式の実現を目的としている.並列評価する演算について,直積演算と選択演算だけでなく,M入力の結合処理を行えるようにした.また,従来の問合せ最適化方式が機能せず,提案方式が有効に働く状況の一つとして,実行時の情報源の動的選択を検討し,プロトタイプシステムを作成した.
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