研究課題
本研究は,玉石混合となっている写真共有サイトにおけるコンテンツのクオリティ向上を目指し,撮影者に対する支援技術の開発を目的としている.さらに,写真以外のCGMコンテンツに対しても適応可能であるかを検討する.26年度においては,モバイルのみならずデスクトップ環境でも動作する穴場スポット推薦システムをWebアプリケーションとして構築した.また,他のCGMコンテンツに対してもコンテンツ,閲覧行動分析を行った.具体的な成果を以下に示す.(A) ユーザの撮影履歴と他ユーザの撮影コンテンツに基づく撮影場所・時間の推薦について説明する.開発した穴場スポット推薦システムは,撮影者数は少ないものの評価が高い地点を動的に算出して提示するものであり,撮影場所の推薦を行うことが可能である.また,推薦に用いるデータを時間に基づいて絞ることでその時間帯における場所の推薦を行うことも可能である.(B)写真共有時における閲覧者行動分析に基づくフィードバック情報の提示について説明する.開発した穴場スポット推薦システムでは,アクセス情報を自動的に蓄積することが可能である.また,コンテンツに対する評価情報であるレビューに関して,賛否が分かれる属性抽出に取り組んだ.また,ユーザビリティ情報の抽出手法に取り組んだ.これらはテキスト情報が豊富な商品レビューを対象に実験を行ったが,写真へのコメント情報にも適応可能である.(C)写真共有サイトにおけるユーザ行動に基づく撮影者に対する協調的アシストシステムとして,穴場スポット推薦システムを開発した.推薦精度の評価として,推薦地点に対してWeb上で評価の高い言及が行われているかという定性的な評価を行った.さらに探索的検索のための未知情報の提示システムの開発にも取り組み,ユーザが知らないと考えられる情報を積極的に提示することで探索のアシストをする方法についても検討した.
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (12件)
Software Engineering Research, Management and Applications, Studies in Computational Intelligence
巻: 578 ページ: 177-190
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Transactions on Engineering Technologies
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